FP1級試験の難易度

FP1級の勉強を始める前に、まずその難易度をざっくりとでも理解しておく必要があります。

なぜなら、あなたの予備知識がどの程度あるかによって合格までに必要な時間が変わってくるからです。

今回は著者の試験勉強開始時点を取り上げて説明します。

 

最初に言っておくと、巷でも言われている通りFP1級試験の内容は難しいです。

ただ、【合格すること】はそこまで難しくないと感じました。

 

以下、著者の受験時の状況です。

 

①FP2級は85%程度の正答率で合格(2年前)

②会計税務経験7年、不動産と建設業の経理税理2年

 

まず、①についてはこの記事を読まれている方のほぼ全員と共有しているんじゃないかと思います。FP2級が難しいと感じる人は1級はテキスト見ただけで諦めると思うので。

ここは前提ですね。

 

次に②ですが、著者は新卒から一貫して会計税務のキャリアを歩いてきているので、FP試験でいうところの

 

D:タックス・プランニング

F:相続・事業承継

 

の2分野については事前知識がそれなりにある状態でした。

ただ、著者が当時勤務していたのは小規模な会計事務所でしたので相続・事業承継の分野は、なんとなく聞いたことがあるが記憶が曖昧な部分が多かったので、事前知識としては全体の半分程度といえるでしょう。

 

あわせて、宅地建物取引士と管理業務主任者の資格を取得済であるため

 

E:不動産

 

の分野については特段苦労する部分はありませんでした。

宅地建物取引士試験は受験したことがある方はご存じかと思いますが、宅建業法は9割正解が当たり前、民法建築基準法でどれだけ稼げるかがカギとなる試験です。

ただし民法はFP1級で問われませんし、宅建業法についてもごく基本的な問いが多いので宅地建物取引士試験合格者にとってはココは得点源になるでしょう。

 

一方で、保険や金融の分野は全くの素人でしたのでテキスト読むのが大変でした。

まず読んでも頭に入らない…

結果、何度も何度も同じ部分を読み直しては、問題集を解き…を繰り返しましたが、定着にはかなり時間がかかりました。

この点、自分の中で何かしらの縛りを作って追い込めなかったのは失敗であったなと反省しております。

 

 

そんなわけで、著者は全体の40%くらいは読めばまぁわかるかな?くらいの知識量でテキストを読むところからスタートしました。

 

これから試験勉強を始められる方は、まずテキスト全体をパラパラ捲ってみて、既に理解している分野がどれだけあるか確認してみてください。

FP2級に合格している方が前提だと思いますので、全く何もわからないということはない気がしますが、得意苦手はだいたいわかるはずです。

 

結論を先に言うと、著者は学科試験本番の約4か月前に勉強を開始して、平日2時間前後の学習で基礎55%:応用85%で合格しました。

それなりに会計や不動産の知識があっても基礎編で半分ちょっとしか取れませんでした…

 

多くの受験経験者が言う、「基礎編は点数が取れない」はホントの話です。

著者も前述のD、E、F分野は8割近く点数が取れましたが、最初から苦手だった分野は最後まで苦手のままでした。

でもこれ、仕方ないんです。

「FP1級は出題範囲が膨大」だから。

きんざいのテキストに載っていない項目もバンバン出ます。四択なのでどの選択肢もカスらないことも多々あります。テキストだけ全部覚えても満点取れません(取れるかもしれないが分量的に非現実的)

 

ただ、それでも合格できてしまうんです。

なぜなら

「合格ラインが基礎+応用編で6割取れていれば良い」からです。

 

ではどうやって合格点を稼ぐか?

 

次回に続きます。

FP1級試験について

皆様はじめまして。Kenと申します。

 

ファイナンシャルプランナー1級合格を機にブログを開設してみました。

 

何故ブログを始めようと思ったのか、理由は2つあります。

 

まず1つは、資格は取得したきりではなく、アウトプットして初めて自分の身になることが挙げられます。

折角難しい内容まで頭に入れたのに、引き出しを開かないでいると記憶はどんどん薄れてしまいますよね。瓶に水を入れてそのまま放っておくと、やがて蒸発してカラになってしまう、みたいな。

 

もう1つは、私自身FP1級の勉強をしていた時に、他の既に合格されていた方が書かれたブログが大いに役立ったことが挙げられます。

振り返ってみると、FP試験は2級までは金融機関の方々や趣味で受ける人が多くいるため、市販のテキストも充実しているしSNS等で勉強仲間を探すのも容易いのですが、1級となった途端に受験者数が激減し、テキストも書店に置いてあったりなかったり…と、いざ「受験しよう!」と思い立つまでのハードルがとれも高かったように思います。

FP資格はなんら独占業務はなく、私のような非金融職の人間には取っても取らなくても本業を遂行する上での不具合はないのですが、それを承知で敢えて難しい試験に挑む方には是非とも合格を勝ち取ってほしいと思っています。

 

前置きが長くなりましたが、次の投稿から著者がFP1級試験を突破するために実践したことを公開していきます。